3児の母が伝える、家族を守るがん予防のはなし
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まゆみ

33歳・3児の母 | がんサバイバーの孫娘

「俺は大丈夫」が口癖の夫を変えた、たった一つの言葉。夫婦で取り組むがん予防

こんにちは、まゆみです。がん予防について学び始めてから、私は自分なりに努力してきました。野菜を増やして、検診にも行って、睡眠も意識して。でも、一つ大きな問題がありました。夫です。

「俺は大丈夫」「まだ若いから」「忙しいから」。そう言って、健康診断の再検査にも行かない。毎晩の晩酌、運動ゼロ、野菜嫌い。そんな夫を見ながら、私はずっとモヤモヤしていました。

でも、ある日言った一言で、夫が変わり始めたんです。今日は、健康意識の低い夫を、どうやって巻き込んでいったか。その実体験をお話しします。

こんな夫や妻に心当たりありませんか?
健康診断を受けない、再検査を無視する、お酒とタバコがやめられない、野菜を食べない、運動しない、「まだ大丈夫」が口癖。一つでも当てはまったら、この記事を一緒に読んでもらってください。

男性のがんリスク、実は女性より高い

夫はよく「男は強いから」って言います。でも、調べてみたら衝撃的な事実が。男性の方が、女性よりもがんになりやすく、がんで亡くなる確率も高いんです。

理由はいくつかあります。男性ホルモンの影響、喫煙率の高さ、飲酒量の多さ、検診受診率の低さ。そして何より、健康への意識の低さ。「体調が悪くても我慢する」「病院に行きたがらない」これが、男性のがんリスクを高めているんです。

知っておきたい男性のがんリスク

日本のがん統計が示す、夫婦で知るべき現実

生涯がん罹患率
65%
男性は生涯で約65%ががんに罹患(女性は約51%)
がん死亡率
26%
男性の約26%ががんで死亡(女性は約16%)
検診受診率
47%
男性の胃がん検診受診率は約47%(女性も約37%で、両者とも低い)
喫煙率
27%
男性の喫煙率は約27%(女性は約8%)

夫を変えた、たった一つの言葉

これまで私は、夫に何度も「検診行って」「野菜食べて」「お酒減らして」って言ってきました。でも、全部無視。「うるさいな」って顔をされるだけでした。

ある日、夫が深夜に帰宅して、リビングでビールを飲んでいる時のこと。私は洗濯物を畳みながら、ふと口にしました。「ねえ、もしあなたが病気になったら、誰が子どもたちを大学まで行かせるの?」

静かな言い方でした。責めるでもなく、ただ疑問として。夫は黙って、ビールを置きました。

「長女があと10年で大学生。次女が12年後、長男が16年後。全員大学に行かせるとしたら、あと20年は働かないといけないよね。私のパート代だけじゃ、絶対無理。保険やがん共済はあるけど、それだけじゃ足りない。あなたが健康でいてくれないと、この家は成り立たないの。」

その日から、夫が少しずつ変わり始めました。「俺が倒れたら、この家が困る」。その事実が、夫の心に響いたんだと思います。健康は、自分のためだけじゃない。家族のため。それが分かったんです。

夫を責めずに、巻き込む5つの作戦

作戦1:一緒に検診に行く

🏥
デート感覚で健康チェック

夫一人に「検診行って」と言っても行きません。だから私は「一緒に行こう」と誘いました。土曜日の午前中、健診センターに二人で。終わったら、ランチデート。検診を「イベント」にしたんです。

子どもたちは義母に預けて、久しぶりの二人の時間。検診結果が出るまでの2週間は、お互いに「結果どうかな」って話題にして。結果が良ければお祝い、悪ければ一緒に改善策を考える。夫婦で取り組むと、意外と楽しいんです。

作戦2:食事を自然に健康的に

🍽️
文句を言われない食事改革

夫は野菜が嫌いです。「野菜食べて」って言っても絶対食べない。だから、気づかないうちに食べさせる作戦に。ハンバーグに玉ねぎとキャベツをたっぷり混ぜる、カレーの野菜を細かく刻む、餃子の具は野菜多め。

白米を雑穀米に変えても、夫は気づきませんでした。唐揚げの衣に全粒粉を混ぜても、「うまい」って食べてくれます。「健康的な食事にしてるよ」なんて言わない。ただ黙って、少しずつ変えていく。これが一番うまくいきました。

作戦3:お酒を楽しむ時間にする

🍺
量より質の晩酌タイム

毎晩ビール3から4本飲んでいた夫。「減らして」と言っても無駄でした。だから、アプローチを変えました。「もっと美味しいお酒を、ゆっくり楽しもう」って。

安い発泡酒から、少し高めのクラフトビールに変更。1本の値段は高いけど、ゆっくり味わって飲むから、結果的に本数が減りました。週に2日は「休肝日」を設けて、その日は一緒にノンアルコールビールを飲む。夫も「これなら続けられる」って言ってくれました。

作戦4:運動を遊びに変える

子どもと一緒に体を動かす

「運動しなよ」って言っても、「疲れてるから」って断られます。だから、子どもたちを巻き込みました。週末は家族で公園へ。長男とサッカー、長女と鬼ごっこ。子どもと遊んでいるだけで、かなりの運動量です。

最近では、長女が「パパとキャッチボールしたい」って言うと、夫は嬉しそうに外に出ます。子どもたちのためなら、夫も動くんですよね。「運動」じゃなくて「遊び」。言葉を変えるだけで、行動が変わります。

作戦5:未来の話をする

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家族の未来を一緒に描く

時々、夫婦で将来の話をします。「長女が結婚する時は何歳かな」「孫が生まれたら一緒に遊びたいね」「老後は二人で旅行したいね」。そんな他愛もない話。

でも、そういう未来を実現するには、健康でいないといけない。それを、押し付けるのではなく、自然に感じてもらう。「健康でいてね」じゃなくて、「一緒に歳をとろうね」。そう伝えるだけで、夫の目が変わりました。

夫婦で決めた健康ルール

あの会話から半年、夫婦で健康について話し合うようになりました。そして、我が家の「健康ルール」を決めたんです。お互いが無理なく続けられる、現実的なルールです。

我が家の夫婦健康ルール

年に1回は夫婦で健康診断を受ける(デート感覚で)
週に2日は休肝日を設ける(一緒にノンアルで乾杯)
毎食、野菜料理を1品は入れる(気づかせない工夫で)
週末は家族で外で遊ぶ(最低1時間は体を動かす)
夜12時までには寝る(二人で声を掛け合う)
お互いの体調を気にかける(「大丈夫?」を忘れない)

変わった夫、変わった私たち

半年前の夫と今の夫は、別人です。まず、体重が5kg減りました。お腹周りもスッキリして、顔色も良くなった。そして、健康診断の数値が全て改善。コレステロールも血圧も、正常範囲に入りました。

でも一番の変化は、夫の言葉です。「疲れた」「だるい」が口癖だったのに、最近は「調子いいわ」って言うようになりました。仕事の効率も上がったみたいで、前より早く帰れる日が増えています。

そして私も変わりました。以前は夫の健康に対して、イライラと不安を感じていました。でも今は、一緒に健康を作っているパートナーだと思えます。夫婦の会話も増えて、関係も良くなった気がします。

夫婦で取り組むがん予防は、愛情表現
「健康でいてね」は「ずっと一緒にいたい」ということ。パートナーの健康を気遣うことは、愛を伝えることと同じです。一緒に歳をとれる幸せを、大切にしましょう。

子どもたちにも伝わっている

夫婦で健康を意識するようになって、子どもたちにも変化がありました。長女は「パパとママ、元気だね」って言ってくれます。次女は野菜を残さなくなりました。長男は外遊びが大好きになりました。

親の背中を見て、子は育つ。夫婦で健康的な生活をすることは、子どもたちへの最高の教育だと思います。「健康は大切だよ」と口で言うより、実際に健康的な生活を見せる方が、何倍も伝わります。

一人より二人、二人より家族で

がん予防を一人で頑張るのは、正直しんどいです。周りが好きなものを食べている中、自分だけ我慢する。それは長続きしません。

でも、パートナーと一緒なら違います。「今日は休肝日だね」「一緒に頑張ろう」。支え合えるし、励まし合える。そして家族全員で取り組めば、それは習慣になります。

一人の健康は、家族の幸せ。家族の健康は、みんなの幸せ。大切な人と、長く一緒にいるために。今日から、一歩を踏み出しませんか?

次回予告

次回は「笑いと感謝の健康効果〜ポジティブマインドとがん予防〜」をテーマに書きたいと思います。心の健康が体に与える影響をシェアします。お楽しみに!